浴衣の合理的なお手入れ方法を考えてみました。
外出から帰ったら
普段とは違う格好でちょっとお疲れモードでしょ。今日は、そのままシャワーを浴びてゆっくり休みましょう。浴衣の中に今日1日の記憶が宿っているかもしれません、片付けてしまうとその記憶まで薄れてしまいそう。そのまま今夜の楽しかった思い出と共にぐっすりとお休みください。でももし、ほんのちょっとでも余裕があれば、帯と浴衣はハンガーに掛けておきましょう。
翌日は
次の日は、まず玄関に行き、脱ぎっぱなしの下駄についた砂や埃をブラシで払いましょう。裏までよく乾くように割り箸を4本置き、その上に下駄を乗せましょう。下駄箱は暫くは開けたままにしておきましょう。
帯は
帯には霧を吹いて皺を伸ばしましょう。布団の下に敷いて今晩「寝押し」してもいいでしょう。多少の折り目は気にせずに、だんだん自分に馴染んでくる感覚を楽しみましょう。
浴衣は
特に、色落ちの危険性があるものを除いては、洗濯機で洗いましょう、目立った汚れがなければ水洗いで十分。でも「手洗いモード」にしてください。洗濯機の蓋は開けたままスタートボタンを押してください。身支度を整えお仕事の方は、そのまま出勤しましょう。 ???なぜかって、脱水にコツがあるからです。多分殆んどすべての洗濯機は、蓋を開けたままにすると、最後の脱水の段階でストップするはず、それがポイントです。強く脱水してしまうと皺になり後がめんどうです。(もちろんご自分で最後の脱水だけOFFに設定すればそれはそれでOK)脱水は手動で5秒!ごく簡単に水を切りそのまま着物ハンガーに掛けましょう。多少時間はかかるかも知れませんがそのまま干すのです。
2〜3日後
乾いた浴衣を縫い目に沿ってたたみましましょう。
固形石鹸
体を洗う固形石鹸(花王や資生堂など)、お歳暮などに貰った物があまっていませんか? それをそのまま浴衣と一緒にタンスに入れると立派な防虫剤になります。さらにお召しになった時には、ほのかな石鹸の香りが、、、。
新聞紙
タンスの底に新聞紙を敷きましょう。虫は新聞紙の黒い墨を嫌います、防虫剤の代わりになるのです。もう一つ新聞紙は湿気を吸ってくれますので、防湿剤にもなり一石二鳥というわけです。
また来年
何年もしまったままにしておくと、浴衣に限らず、カビ・変色の原因になりますので、年に1度は着てあげましょう。
|
|
|